諷意茶譚4
            平常心是道 あなたの所属会派はどこですか

                                                   ななえせいじ
 
 コロナ騒動は感染者数の下火で平常をとりもどしつつあります。街に繰り出す人々の数も増えつつあります。でも油断はなりません。
 そんな状況下に茶の湯関係者はあの手この手と考えを巡らし「何々会」と銘打ち仲間の囲い込みを図っているようであります。これも安定志向への手段なのでありましょう。私は当然の成り行きと思い趣旨に賛同いたします。
 先ごろスタートしたばかりの「阿弥の会」は私がお世話になっている壺中天(中区錦)の企画であります。第一回は10月13日(土)に壺中天ギャラリーで開催されました。主催者は気楽な座談会だからと言われましたがどうしてどうしてその道に精通したベテランばかりであります。一番年かさの私はいささか緊張いたしました。
 さて最初のテーマは「行きたくない街ナンバーワンは名古屋」についてというもの。主催者は資料をたくさん用意されましたので大変参考になりました。次回は今月13日「現代陶芸の現実と展望」について。        
 次は「森川如春庵顯彰会」(事務局は千種区)について。会の目的は一宮の如春庵旧宅の茶室復元にあります。貴重な文化財とあって億単位のお金がかかるとされ寄付を頼みに関係者は熱心に運動を進めているようであります。名古屋はケチで名高い土地柄故にご苦労をお察しします。窮すれば通ずるというもの。伝えられるところ移築先の日泰寺(千種区)がその費用の大半を工面してくれるそうであります。この会の代表理事は尾州久田流家元下村瑞晃さん。他に顧問格で表千家、裏千家、志野流、松尾流といった名古屋の茶人たちが名を連ねます。
 これとは別に如春庵主森川さん主催の「花壇の会」というのがあります。11月14日、千種区の料亭松楓閣で2回目の茶会を披くそうであります。松楓閣は風格ある料亭。
 この会と別に「結の会」というのがあります。詳しく分かりませんが顯影会役員と兼任している人もおり、「如春庵旧宅茶室復元」にかかわりがありそうです。(一部不確かな部分はご容赦ください)。
 次に紹介するのは茶美会(さびえ)の会。茶道有楽流継承者で元中日新聞記者の長谷さんが中心となって、織田有楽斎没後400年記念事業として11月27日28日の両日八事興正寺に於いて茶会を計画しておられます。濃茶、薄茶から点心まで、立礼あり踊りのパフォーマンスありで賑やかな企画を計画しておられます。
 こんなわけでコロナ後の茶の湯業界は定例の木曜会、豊国神社、熱田神宮、城山神社などなど徐々に賑やかさが戻りつつあります。
 さて私事ですが去る10月22日、我ら同窓生「三八会」が名駅近くの居酒屋に集い解放感を満喫いたしました。数時間、選挙やら景気やら世相について「たわごと」を言いあいました。この文章が出る頃は選挙の結果も出ておりますから、駄文を書いてみたいと思います。     
                         
               2021年11月5日
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