老人の主張2
                 参議院議員選挙について

                                  ななえせいじ
 
 この老人はこれまで一度も欠かしたことはありません。国民の権利であると同時に義務とも心得ております。最もこの頃は不在者投票で早めに投票を済ませるようにしております。もたもたするので人に迷惑を掛けないよう配慮しての行動であります。誰に投票したか何党を選択したかとかは女房にも内緒であります。
 もとより投票する人は決めておりますがどこの党にするかは乱立しておりますので決めにくいのです。ここでも真面目が一番。党首の演説を聞いていると選択肢はそう多くはありません。スキャンダルが関わる党は敬遠いたします。
 しかしスキャンダルは喉元過ぎれば忘れ去られます。いざ投票日になるとあまり影響しないかもしれない。でも、これほどインフレが過ぎ給料が上がってもいないのに物価ばかりが上がり生活苦から腹立ち紛れに怒りの一票が生活防衛票に向かうでしょう。無策で不人気の野党は棚ぼたで議席を増やすかもしれない。このかもしれない現象が起こるのもカオスの時代の選挙なのです。
 選挙結果で与党が大きく議席を減らしたという話は外国の話としてありました。戦争とかコロナとかでいつでも起こり得る不測の現象が積乱雲さながら世界中に巻き起こっております。
 日本とて例外ではない? だってそうでしょう。ロシアがウクライナに侵攻してからまだ4か月でありますよ。あの現状をどう思いますか。私の街へも避難してきた人がおります。一様に平和を口にします。

 参議院選挙が終わったら次の国政選挙まで三年も期間があるのですよ。国の方針がどういう方向に向かうかもわからないのにですよ。
戦争放棄がいつの間にやら戦争蜂起になったらどうします。
 私には孫がおります。昔だったら徴兵制の適齢期にあります。
 沖縄慰霊の日、小学校二年生の徳元穂菜さんのメッセージが心に残ります。
「こわいをしって、へいわがわかった」。     
                         
        2022年7月5日
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