老人の主張18
               総理の側近に知恵者はいないのか?

                            
        ななえせいじ
 
                                         
 総理が戦地のウクライナを電撃訪問したことに一定の成果を認めたとしても、しゃもじを贈呈したのにはいささか違和感が残ります。しゃもじは広島の特産品「敵をすくいとる」との意味合いがあったとしても少し悪ふざけが過ぎはしないか。決してもろ手を挙げてというわけにいきません。統一地方選を前にして低迷する支持率アップを狙ったパフォーマンスだとしたなら有権者を愚弄しています。確かに支持率はいくらか上がったようですが・・・。野党のある幹部は「戦争と選挙の区別もつかない行為」と痛烈に批判していました。各種メディアも批判的な論調が多かったように思います。私は側近に学歴は高いが知恵者はいないのか、とむしろ総理が気の毒になりました。そもそも総理自身が身内を秘書官に登用した行為自体が批判の的になっておりました。為政者は国民感情を良く把握しておいてほしいものであります。非正規で苦しむ多くの若者からしたら許しがたい縁故登用と思っているに違いありません。この先よほど国民受けする施策を打ち出さない限り支持率は好転しないでしょう。
 どうでもいいことですが総理の閣議に臨む時の歩き方が気になります。癖でしょうが私には虚勢を張っているようにみえます。それから国会での答弁、もう少し淀みなく応じてほしい。失礼、そう感じるのです。
 一国の総理ともなればウクライナを電撃訪問したと同じくらいの緊張感で何事に対しても対処してほしいと思っています。息子さんの件も時間が解決すると安易に思っているとしたらそれは間違いです。国民の目は厳しくてしつっこい。なかなか許してくれませんよ。つまりポストコロナの社会は厳しくて生きづらくなっているのです。国民の政府に対する要望がそれだけ多いのです。
 今国会で成立した予算の中身は防衛予算をはじめ規模ばかりが膨らみ大規模予算となりました。114兆円。国民の生活を護るには骨太で無駄のない改革配分が必要でしょう。議員定数の10増10減くらいでは満足しません。おとなしい国民性をいいことに「身を斬る改革」は後回しにされております。多くの議員は分かってはいるが与党にくっついていれば冥利があるし大臣になれるかもしれないとの思惑が潜み改革は進まない。真の国民による国民のための政治がなされる時が来るとすれば私ら老人はこの世にいません。でも孫の世代が心配です。戦場だけはいかせたくありません。本日はここまで、おやすみ。

                 
 2023年3月27日
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