老人の主張19
               縮小していく日本 生きにくい日本

                            
        ななえせいじ
 
                                         
 日本の現状をどうみますか。
 少子化と人口減、この難題をどう解決したらいいのでしょう。国はようやく重い腰を上げました。こども家庭庁がようやく発足しました。
 その成果はこれから明らかになると思いますが、国民の要望は真剣かつ高いのです。例えば高校までの授業料を無償化せよとか子育て世代の保育園児の入園はもっと柔軟にせよとか、大学生向け奨学金は給付型にせよとか。とにかく日本の将来は子供や若者にかかっているからです。
 失われた30年の間に日本はすっかり疲弊してしまいました。世界の先進国に大きく後れを取っております。かつての日本が色あせていくのは見るに忍びません。
 過疎化で小学校が閉鎖されたという話や通勤、通学の鉄道が廃線になったとか、日本は縮小していくのが実感できます。高度成長期を体験し良い時代を生きてきたこの老人は今寂しい思いをしております。かつての輝ける日本はどこに行ってしまったのでしょうか。
 さて4月から新年度。人事異動や進学に伴い人の移動が活発であります。コロナの影響からオンラインワークとかで通勤形態が様変わりしたのかと思いきや年度初めとあってかどの乗り物も混んでおりました。久しぶりに名古屋に出てみましたら未来に希望が持てる若者でにぎわっておりました。変に安心しました。人間は基本的に人との接触を好みます。リアル感が良いのです。コロナが落ち着きつつありますから各社の入社式もリアルに演出されたようでした。
 人間は基本的に寂しがり屋なのです。そのうち通勤形態も新しいリアル感で落ち着いていくでしょう。
 量子コンピューターの出現でこの先世の中が急速に変化していく予感がいたします。ロボットという名の相棒と共に仕事をしなければならない。これまでの常識では考えられない新形態の職場が出現します。人海戦術というような人間性無視の労働の在り方は無くなります。働き易くていかんなく能力が発揮できる職場が当たり前になっていき世界と互角に戦える時が再びきっと来るでしょう。いつも身近にいるのは人間に代わるロボット。
 すでに始まっております。アメリカで成長の牽引役であった巨大IT企業が何万人もの人を削減したという話。アメリカが風邪を引けば・・の話がリアルに日本に影響がありそうです。心配なのは人口減と空き家と公共施設の老朽化等々負のスパイラル現象が起こるかもしれない予兆であります。加えて南海大地震の予兆。本日はここまで。

                 
 2023年4月5日
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