老人の主張21
               こどもたちに愛の手を

                            
        ななえせいじ
 
                                         
 統一選挙が終わりました。自民と維新が伸び立民がしぼみました。私の市の市会議は女性が増えました。女性のこどもへの訴求力は効果的だったようだ。
 せっかくこども家庭庁が発足したのですから心底からこどもたちに寄り添った優しさを前面に出した戦いが功を奏したようだ。
 ドキュメントテレビをご覧になりましたか。親から見放され帰るところもない少年少女たちの実情。この豊かな飽食の時代に食品ロスが山ほどあり空き家も有り余っているというのに生きるための食住が得られないというのだ。夜の繁華街をさまよう少年少女たち。テレビ局は放映するだけで問題を投げかけただけであります。補導に動く警察や自治体もお手あげの状態。
 世の中は何時の時代も矛盾に満ちております。あの江戸時代も男尊女卑が当たり前の風習でありましたから亭主のDVにあっても妻側から離縁の申し開きが出来なかった。亭主関白の時代。この現状を直視し幕府は「駆け込み寺」を公認しました。鎌倉の東慶寺と群馬の満徳寺が歴史に伝えられとぉります。
 今の政治家はこんな粋な計らいは出来ないでしょう。言葉だけの現実味のないフレーズで訴求力がない。耳障りの言いフレーズの羅列では国民は納得しません。もっと国民に寄り添った温かみのある言葉が欲しい。
 さてこどもの視点に帰ります。
 私は安心して自由に居られる場所の提供があってもいいのではないかと思っています。例えばこども食堂のようなところ。ただ食べさせるだけでなく、少しでいいから身近で出来る何かのお手伝いをさせ世の中のためになったという感覚を持たせる。こどもの更生にはもってこいと思いますよ。そして昔の寺子屋のような施設を再現し古手の退職教員を活用する。(これは老人の戯言であります)
 では翻って大人の世界はどうですか。
 これもテレビで放送されていました。女性の引きこもりが増えているそうであります。シングルマザーであったりDVが原因で離婚した人であったり、その他解雇され無職になった人もいる。テレビはこの原因の一端は男社会の日本的慣行にあると分析しておりました。
兎に角現状の日本は暗い話ばかりであります。
本日はここまで。

                 
 2023年4月18日
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