老人の主張28
                間違いだらけの会社選び

                            
        ななえせいじ
 
                                         
 ビックモーターといい日大のアメフトといいこうも善悪の区別がつかない人たちが組織の指導者としたら国民の日常生活は不安だらけということになる。総理が言う国民の安心安全とは何であるか。怖い世の中なのであります。どちらもその業界の大手。日大の場合、学校法人を装った株式会社であります。株主配当は株式会社の義務であります。ゆえに経営は利益追求でなければならない。
 今警察の捜査が入っているから捜査の行方が注目されます。ビックの場合、店舗前の街路樹が目障りだとでもいうのか意図的に枯らしたという話。日大アメフトは悪質タックル事件で世間を騒がせたことは記憶に新しいが今回はもっと悪質で大麻である。人間の命を枯らす大麻も樹木を枯らす除草剤散布も世間は許しません。これら事業体は経営理念、企業文化を持ち合わせていないのでしょうか。そんなものクソくらえですか、儲けが優先ですか。
 今、学生の就活は真っ盛り。企業モラルは学生の就活で最重要選択視点です。学生に選ばれる企業とは? ただ大きいだけではだめ。
 今社会は複雑によじれております。コロナが大きく関わっております。会社選びに確かな基準はありません。あるとすれば自分自身の信念だけであります。つまり自分という基準に合っているか。自分が生まれ育った環境等によってそれぞれ個人差があります。それが個性というもの。
 でもこの世に生きていくうえで学歴とか資格とかによって区分けされます。好むと好まざるに関わらず区分けされていきます。この区分けから逃れたい人は引きこもるかして逃避してしまいます。暗い世相の一面があるのも事実。
 就活中のあなた、自分を奮い立たせてほしい。
 
 さてビックモーターに話を戻します。この事件は人間が生きる上で大切な教材を沢山提供してくれました。ここに参考に挙げてみました。参考ですよ。

そのⅠ もし自分なりの基準があるとすればその基準とやらが現世に通録するものであるかどうかを考えてみる。

その2 大きいことは良いことだとした基準は絶対的なものではありません。
規模のメリットは高度経済成長期の話。

その3 急成長の背景を探ろう。何かからくりがあるのではないかと疑ってみる。まっとうならばそれでよし、その前に自分がまっとうであること。

その4 本当に勤めたい会社(仕事)なのか自問自答してみる。

その5 規模よりも中身で評価してみる、若い学生には無理かもしれませんが世間の風評ぐらいは確かめたほうがいい

 調査会社はどういう点に視点を置くのでしょうか
 売り上げ利益といった財務面にまず焦点を置きます。有利子負債比率なども判断材料であります。数字さえ整えば評価はそれほど落ちません。但し粉飾は見抜かれます。これが命取りとなり銀行の融資が得られず行き詰まります。働き甲斐とか福利厚生面の充実度も見えざる資産でありますから重要なファクターです。そしてかなり重要視されるのが社員の言動や接客態度、これには社員の内面的な面が潜んでおりますから見逃さないように。
 営業案内は必ず貰うように。その会社の品格やセンスが正直に現われます。パンフレットは手前味噌になり易いから貴重な情報源です。身の丈に合った内容かどうか、いいカッコしいじゃないか等々、とにかく誇張は良くない。自分から馬脚を現すことになります。本当に良い会社は控え目なものです。
        
 本日はここまで。
                  2023年8月5日
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