ななえせいじのエッセー             
         
経済をいくら叫んでも阪神の優勝に叶わない 
    
                          
       ななえせいじ
 
 
 令和5年のプロ野球は阪神の優勝で幕を閉じました。オリックスとの頂上対決は見応えがありました。38年振りという阪神の優勝は沈みがちな景気の浮揚効果抜群でありました。プロ野球はこんなにも楽しいものかと気づかされました。
 あの頂上戦はまさに今どきの世相を現わしております。長いコロナの後ですからあの熱気は国民が望んでいたものです。
 今国民が気づくべきことは、国民の多様性は自由で人それぞれだということであります。もう「巨人、大鵬、卵焼」時代を知る人も少なくなりました。ラグビーといい、サッカーといい、国民の希求する物は多岐にわたっております。例えば地方へ移住する人も増えています。東京一極集中もしぼんでいくでしょうね。
 総理が叫んだ経済はどうか。日本の経済界は硬直しております。財界という団体が国政を左右している実体。骨太な国政とはなんぞやと国民は惑わされております。
 これまで大勢について行けば人波に幸せでありました。それが方向転換し始めていたとしたら・・・。阪神の38年ぶりの優勝はそういう世の中の方向性を示唆しているように思うのです。
 今季不甲斐なかった立浪中日ドラゴンズ。来季は、阪神の戦い方を大いに参考にしてもいいのではないか、とこの老人はおもいます。中日が強くなれば新聞は売れます。監督語録は選手を惑わせるからやめた方が良い。選手の機嫌をとる必要もありません。そしてスター選手を育ててください。
 ペナントが始まったらスタートダッシュといきたいところですが初めの一か月で疲れてしまっては何にもならない。スタート1か月くらいでチームの行方が分かろうというもの。自信をもって立浪流オレを貫いてほしい。例えば変化球のコースに合わせたやわらか打法も悪くない。すみません素人の言うことです。気にしない気にしない。

 余談ですがもう一言。日本は東と西に大きく二分されております。震災に今なお苦しむ東北と阪神の優勝で沸く関西。サッカーでは福岡アビスパが発足以来28年振りに優勝した。この関西ブームに関西万博があやかるのかも。開催を危ぶむ声があるが、これ時の運かも。一気に燃え上がるかもしれない。かつての廃棄物埋立地が夢の島になり万博で宝の島に変身したら経済効果は期待できます。IRについても世間の評価も変わるやも知れません。
 思い出すのは1970年の大阪万博。三波春夫の「こんにちは」の歌は忘れません。53年前の大阪万博の夢をもう一度。お祭り好きな大阪ならきっと成功に導くでしょう。

                                 
2023年11月9日
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