ななえせいじのエッセー             
    
                          
       ななえせいじ
              今年をふりかえる (上) 
  
  
その1 政局の行方を国民はどう見ているか

 
報道では岸田政権は風前の灯みたいな論調が多いが案外しぶといかも知れませんよ。千歳一隅のチャンスなのに野党の追及はブーメランを恐れてか生ぬるい。強力な個性の人材がいないのも野党の支持が広がらない原因か。国民受けしない政策、国民の為に純粋に働いてくれる政治家の出現が待たれます。昔、1935年頃の話ですが浅沼稲次郎という庶民的な感覚の政治家がおりました。労働者や農民の味方でした。安保闘争の頃で学生運動が激しかった頃で覚えております。デモが頻繁にありました。東大の安田講堂事件というのがありました。浅沼さんは無産政党とか言う政党を立ち上げますが3派に分かれ社会大衆党に統一され書記長に就任します。日比谷公会堂での総会で浅沼さんは熱く演説します。しかしこの晴れの舞台で浅沼さんは右翼の青年に刺され命を落とします。このニュースは衝撃的でした。安普請の木造アパートで過ごした浅沼さんはどこまでも庶民の味方でありました。今時の政治家とはひと味違います。浅沼さんの人となりは想像でしかわかりませんが苦学生だった私は感覚的に好きな政治家でした。

その2 政治資金規正法で揺れる自民党はどうなってしまうのか


 自民党は表面的に危機と言っておりますが野党の力不足とリーダーシップのなさに自民党に代わる党はないと高をくくっているようです。確かに支持率は危機水準にありますがあくまでも数字の上のこと。支持率と有権者の投票先とはかならずしも一致しません。自民党に代わる政党はないという有権者の意識を根拠なく過信しているようです。確かに野党ははっきり違いが分かる政策が打ち出せない限り有権者を呼び込むことは出来ないでしょう。与党は予算を握っておりますから野党がいくら頑張っても自民党の浪越ブロックに阻まれます。これが巨大政党の強みです。野党はこのブロックを打ち砕くことが出来るかが問われています。国民受けする政策が提案できるかが試練ですし雌伏の時、研鑽の時でもあります。あわてない、あわてない。
 例えば国立大学の授業料を卒業まで無償にするとか、学生に勉学や研究の機会を今よりずっと多く与えることです。インパクトありますよ。少子化対策についても手厚く結婚資金を手助けをしてやるとか、これ決して奇想天外ではない。ここぞと言う時に頼りになるのが政治というものです。さすれば国のレベルは上がっていくと思いますよ。料亭政治じゃ規制逃れに腐心するだけで国民の為になっていない。(失礼しました)

                                 2023年12月27日

            
今年をふりかえる (下)
 
その3  消費者の心模様は産業構造に変化をもたらすかも
 
 何を根拠にと言われても心模様としか言えません。景気とは気持ちの景色でしょう?まず年の瀬にダイハツが産業界を揺るがすことをやってくれました。リコールはよくあることでは済まされそうにありません。社会の戒めでしょうか?ダイハツのやったことはもっと深刻で根が深い。長年にわたって積み上げてきた企業モラルを後世の人たちが打ち壊したのですから立て直すには大変な努力が伴います。学歴社会の経済界はエリート意識の社員で溢れております。一介のサラリーマンから頂点に上り詰めて偉い人になりますと今度は失敗を恐れるあまり過去を踏襲するきらいがあります。従業員にもこうしたムードが醸成され改革とか改善には口を拭ってしまいます。大企業の失敗は過去にもありました。ここへきてあのデンソーまでがやらかしました。
 このところの物価高で国民は苦しい生活を強いられている現状、消費者の目線は厳しくなります。大手企業がそんなだから経済は低迷していきます。社長が頭を下げて一件落着かもしれませんが中々そうはいかないのが現下の経済状況です。
 日本のリーディングカンパニーの失態により日本の評価は下がるばかり、日本の立ち位置は先進国の内でも下位に下がります。 
 でも心配ご無用?国民の質は高い。企業の質も低くないはず。売り上げ規模よりも技術開発力や人材育成などやることはいっぱいあるように思います。日本の企業にはグットカンパニーになりうるポテンシャルがあります。試練は成長の源と思います(すいません。偉そうなこと申しました)


 
その4  来季の中日ドラゴンズはどう結果を出すか

 
立浪監督、来年は正念場ですよ。やかましい!分かってますってば・・。(監督の声が聞こえる、失礼しました)
 サラリーマン世界は結果がすべてです、プロ野球界ならばなおさらでしょう。立浪さんは現役を離れてから長い。野球感はすぐには戻りませんよね、でも勝負の世界だからファンは容赦しません。高く望みます。勝ってこその指揮官ですからね。まず中日オーナーに向くのじゃなくて自信ある自己流采配を貫いたらいい。立浪語録は辞めた方が良い。どうしてもオーナーや選手に気が向くから歯切れが悪くなったり正直に誉めてもおべんちゃらに解されてしまう。あれで新聞の販売数が大幅に伸びたわけでもないのだから記事の穴埋めだったら記者は足で書けと言いたい。(お前に言われたくない?ごもっとも)   
 これにて今年はお仕舞、良いお年を・・。
                                  2023年12月29日
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