ななえせいじのエッセー             
    
                          
       ななえせいじ
       日本今昔物語(2)
       むかしむかし正直者な日本人がいたそうな
 

  
 
 
国会は裏金問題で揺れております。政倫審開催についてこのほど一部関係議員の出席について一応の折り合いがついたようです。国民はどう決着をつけていくものか固唾を飲んで見守っております。国会議員の資質が問われる場面でもあります。折しも確定申告の最中。この裏金が所得なのか、政治活動費なのか注目されます。物価高騰で生活が苦しくなっている国民の目はそれだけに厳しくなっております。加えて春闘の真っ盛り。今年こそ新資本主義理論の行方を見極めるチャンスであります。つまり成長が先か分配が先か。
 この複雑な情勢下に東証株価が34年来の高値を更新したというのです。この間、給料が全く上がっていない労働者はの活は苦しく実感がわかないとむしろ嘆きの方が大きいようです。
 能登地震ではじまった辰年、ここにきて株価が史上最高値を付けたという現実。国民は何がどうなっているのか朝ドラじゃありませんがブギウギの状態であります。
 でも国民は今春闘に臨み今が大切と心を引きしめております。労働者は真剣なのであります。人口減と言う国家的な大問題。明るい家庭と未来、家族という幸せな社会を醸成するための戦いでもあります。ゆりかごから墓場まで、人の一生を通じて真っ当な福祉社会に導く為の春闘なのであります。日本が先進国でなくなるという危機感は国民共通の認識にあります。日本国はもはや人口減を食い止める手段はなくいわば「病こうこうに入る」状態なのであります。
 ◎労働者あっての産業は昔も今も変わりません。
成長期は多少乱暴な労働環境であっても賃上げは守られてきました。高度経済成長期は確かに良い時代でありました。活力もありました。例えば自動車業界。産業界を牽引してきた自動車産業は日本の基礎を造ったと言っても過言ではありません。
 ◎その自動車産業の環境は厳しい。自動車は限りなく家電に近づきつつあります。無数の部品が私販で売られまる時代が近くにきております。自動車のプラモデル化。究極の自己自動車。
 ◎空飛ぶ自動車。来年の大阪万国博でお披露目されるそうだ。30キロ位の通勤圏なら楽に移動できる。折り曲げ自由なビニール状の蓄電可能な素材が開発されたそうだ。楽しみな未来。その頃私は多分千の風になっております。
 ◎「経済は規模よりも成長」
 ◎今春闘について   
賃上げばかりが春闘の核心のように言われておりますが、もっと大切なことは共存の精神、つまり同じ釜の飯意識を互いに持つことであります。気持ちよく働いてもらう為にも労働者の身分は保証されなければなりません。非正規と言うような不安定な労働環境は無くすべきです。賃上げは労働の対価と思います。やる気を呼び戻す賃上げ。今春闘はここにあります。
 トヨタでしたか、グループの不正でオーナーが沈痛な面持ちで「自分が率先して改革していく」と語っておられました。偉大なオーナーは出過ぎても良くない。「君臨すれども統治せず」。
                                  2024年2月22日
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